親が施設に入ることになった。相続が発生した。空き家になった実家をどうにかしなければならない。
こうした状況に直面したとき、多くの方がまず考えるのが「実家の片付け」です。しかし、数十年分の荷物が詰まった家を前にすると、どこから手をつけるべきか途方に暮れてしまうのが正直なところではないでしょうか。
この記事では、実家の片付けを業者に依頼する場合の費用相場、信頼できる業者の選び方、そして自分で片付ける場合との違いまで、具体的に解説します。
実家の片付けが必要になる3つの場面
実家の片付けが現実的な課題になるタイミングは、大きく分けて3つあります。それぞれ事情は異なりますが、「早めに動いたほうがよい」という点は共通しています。
親の施設入所・入院
親が高齢者施設や病院に入ることになった場合、実家は空き家になります。すぐに片付ける必要がないように思えますが、空き家のまま放置すると建物の劣化が進み、近隣への影響や防犯上のリスクも生じます。施設入所が決まった段階で、実家の今後について方針を立てておくことが大切です。
親が元気なうちであれば、本人の意向を確認しながら整理を進められます。何を残し、何を手放すかの判断に、ご本人が関われることは精神的な面でも大きな意味があります。
相続の発生
親が亡くなった後の実家の片付けは、相続手続きと並行して進める必要があります。不動産の売却や名義変更を行う前に、家財の整理が必要になるケースがほとんどです。
相続人が複数いる場合は、誰がどのように片付けを進めるか、費用をどう分担するかを早めに話し合っておくと、後のトラブルを防げます。片付け費用は相続財産から支出できるのが一般的ですので、費用面の心配がある方はこの点も覚えておくとよいでしょう。
空き家の管理・売却
すでに空き家になっている実家を売却したい、あるいは賃貸に出したいという場合、家財が残ったままでは手続きが進みません。また、2015年に施行された「空家等対策特別措置法」により、管理が不十分な空き家は行政から指導を受ける可能性もあります。
空き家を放置すると固定資産税の優遇措置が外れ、税負担が最大6倍に増えるケースもあります。売却や活用の予定がなくても、早めの片付けが経済的なリスクの軽減につながります。
自分で片付けるか、業者に頼むかの判断基準
「できるだけ費用を抑えたい」と考えて自力での片付けを検討する方は多いです。しかし、実家の片付けは一般的な部屋の掃除とは規模が大きく異なります。以下の表を参考に、ご自身の状況に合った方法を選んでください。
| 比較項目 | 自分で片付ける場合 | 業者に依頼する場合 |
|---|---|---|
| 所要期間 | 土日を使って数週間から数か月 | 1日から2日で完了 |
| 実費 | 交通費・宿泊費・不用品回収費で10万円から30万円 | 間取りに応じて3万円から50万円 |
| 体力的な負担 | 大型家具の搬出は危険を伴う | すべて業者が対応 |
| 精神的な負担 | 思い出の品を一人で判断する必要がある | プロの仕分けサポートあり |
| 不用品の手配 | 自治体ごとのルールを調べて個別に手配 | 一括で対応 |
自力で行う場合に見落とされがちなのが、交通費と時間のコストです。遠方の実家に何度も通えば、交通費だけで数万円から十数万円になることもあります。さらに、まとまった休日を何週間も確保することの難しさを考えると、業者に依頼する費用と大きな差がないケースも珍しくありません。
おすすめの方法は、貴重品や思い出の品だけ自分で選別し、残りの搬出・お片付けを業者に任せる「ハイブリッド方式」です。費用を抑えながら、大切なものはしっかり自分の手で確認できます。
実家の片付け業者の費用相場|間取り別の目安
業者に依頼した場合の費用は、主に荷物の量と間取りによって決まります。以下は一般的な相場です。
| 間取り | 費用相場 | 作業人数の目安 | 作業時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1R・1K | 3万5千円から8万円 | 1名から2名 | 2時間から3時間 |
| 1LDK・2DK | 7万円から17万円 | 2名から3名 | 3時間から6時間 |
| 2LDK・3DK | 12万円から25万円 | 3名から4名 | 5時間から8時間 |
| 3LDK・4DK | 17万円から35万円 | 4名から5名 | 半日から1日 |
| 4LDK以上(一戸建て) | 25万円から50万円以上 | 5名以上 | 1日から2日 |
費用に影響する4つの要因
同じ間取りでも、費用には幅があります。見積もりを比較する際は、以下のポイントを押さえておくと金額の妥当性を判断しやすくなります。
- 荷物の量: 長年暮らした実家は荷物が多くなりがち。物置や押入れの奥まで含めると想像以上の量になることがある
- 搬出条件: エレベーターの有無、階数、建物前の道幅によって作業の難易度が変わる
- 特殊な品目: 仏壇の供養、家電リサイクル法の対象品(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)は別途費用がかかる場合がある
- 買取品の有無: 状態の良い家電や家具、貴金属、ブランド品があれば買取額で費用を相殺できる
失敗しない業者選びの4つのポイント
実家の片付け業者は数多くありますが、サービスの質や料金体系は業者によって大きく異なります。後悔しない選択をするために、以下の4つの観点で比較してください。
料金の透明性を確認する
最も重要なのは、見積もりの段階で総額が確定するかどうかです。「一式○万円」としか書かれていない見積もりや、「当日の状況によって変動します」という曖昧な説明をする業者には注意が必要です。
信頼できる業者は、作業費・運搬費・不用品の引き取り費用などを項目ごとに明示し、見積もり後の追加請求がないことを明言しています。
見積もりの手軽さで比較する
従来の片付け業者では、現地に来てもらって見積もりを取るのが一般的でした。しかし、遠方に住んでいる場合、見積もりのためだけに帰省するのは大きな負担です。
最近では、室内の写真を送るだけで見積もりが届くサービスも増えています。写真をもとにした見積もりであれば、自宅にいながら複数の業者を比較することも可能です。忙しい方や遠方にお住まいの方にとって、見積もりの手軽さは業者選びの重要な基準になります。
チャットでの相談しやすさ
片付けを進める中で、「これは買い取ってもらえるのか」「作業日を変更したい」など、細かな相談が必要になる場面は少なくありません。
LINEなどのチャットで気軽にやり取りできる業者であれば、仕事の合間や夜間でも自分のペースで相談ができます。営業時間を気にせずに連絡できる点は、日中忙しい方にとって大きなメリットです。
許認可と実績の確認
業者の信頼性を見極めるには、以下の点を確認しましょう。
- 一般廃棄物収集運搬業の許可、または許可業者との提携があるか
- 古物商許可を取得しているか(買取を行う場合)
- 作業実績や利用者の声が確認できるか
許認可を持たない業者に依頼すると、不用品が不法投棄されるリスクがあります。見積もり時に確認しておくことをおすすめします。
業者に依頼する場合の流れ
実家の片付けを業者に依頼する場合、一般的には以下のような流れで進みます。
ステップ1:写真を送って見積もりを依頼
各部屋の写真を撮影し、業者に送ります。写真ベースの見積もりに対応している業者であれば、現地に行かなくても概算金額を把握できます。撮影のコツは、部屋の全体が見えるように広角で撮ること。押入れやクローゼットの中も撮影しておくと、より正確な見積もりにつながります。
ステップ2:見積もり内容を確認
届いた見積もりの内訳を確認します。総額だけでなく、何にいくらかかるのかが明記されているかをチェックしてください。追加料金の有無についても、この段階で必ず確認しておきましょう。
ステップ3:作業日を調整
見積もりに納得できたら、作業日を決めます。立ち会いが必要かどうか、鍵の受け渡し方法なども事前に確認しておくとスムーズです。
ステップ4:作業の実施
当日は業者が搬出・仕分け・お片付けを行います。立ち会い不要の場合は、作業前後の写真報告で状況を確認できる業者を選ぶと安心です。
ステップ5:完了確認と精算
作業完了後、室内の状態を確認して精算となります。買取品がある場合は、作業費用から差し引かれます。
まとめ
実家の片付けは、親の施設入所や相続、空き家管理といった人生の大きな転機に伴う作業です。物量の多さ、遠方への移動、感情的な負担が重なり、一人で抱え込むと長期化してしまいがちです。
業者に依頼すれば、1日から2日で作業が完了します。費用相場は1Kで3万5千円から、3LDKで17万円からが目安です。業者選びでは「料金の透明性」「見積もりの手軽さ」「チャットでの相談しやすさ」「許認可の有無」を確認することで、安心して任せられるパートナーを見つけられます。
まずは費用感を把握することが、次の一歩につながります。室内の写真を送るだけで見積もりが届く方法なら、まだ検討段階の方でも気軽に試すことができます。
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