一軒家の遺品整理は、マンションやアパートと比べて「どのくらい費用がかかるのか」が想像しにくいものです。部屋数が多いだけでなく、庭や物置、ガレージなどの付帯スペースがあるため、見積もりの幅が大きくなりがちです。
この記事では、一軒家の遺品整理費用を部屋数別にわかりやすくまとめました。一軒家ならではの費用が高くなる要因や、マンションとの違い、そして負担を抑えるための具体的な方法もあわせてご紹介します。
一軒家の遺品整理費用 — 部屋数別の相場一覧
一軒家の遺品整理費用は、部屋数とお荷物の量に大きく左右されます。以下は、一般的な費用相場の目安です。
| 間取り | 費用の目安 | 作業人数の目安 | 作業時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 2DK・2LDK | 12万〜35万円 | 3〜5名 | 4〜7時間 |
| 3DK・3LDK | 18万〜55万円 | 4〜7名 | 5〜10時間 |
| 4DK・4LDK | 25万〜70万円 | 5〜8名 | 6〜12時間 |
| 5LDK以上 | 35万〜100万円 | 6〜10名 | 8時間〜2日 |
一軒家は各部屋に長年の生活用品が蓄積されていることが多く、同じ間取りのマンションと比べて荷物量が1.5倍〜2倍になるケースも珍しくありません。
上記の金額はあくまで目安です。お部屋の状態やお荷物の量によって変動するため、正確な費用は事前の見積もりで確認することが大切です。
一軒家の遺品整理が高くなる5つの要因
マンションと比べて、一軒家には費用が膨らみやすい特有の事情があります。見積もりを確認する際のチェックポイントとして、把握しておくと安心です。
庭・物置・ガレージの片付け
一軒家では建物の中だけでなく、庭の植木鉢や園芸用品、物置に保管された工具類、ガレージに置かれたタイヤや自転車なども整理の対象になります。屋外スペースの荷物は見落としやすいため、見積もり時に含まれているか必ず確認しましょう。
物置やガレージの中身が大量にある場合は、追加で5万〜15万円ほどかかることもあります。
部屋数と荷物の多さ
一軒家には「使っていない部屋」が存在することが多く、そこに年月をかけて物が溜まっているケースがよく見られます。押入れや天袋、床下収納、屋根裏など、マンションにはない収納スペースが多い点も一軒家特有の事情です。
大型家具・家電の搬出
仏壇、タンス、食器棚、ピアノ、大型冷蔵庫など、一軒家には長年使ってきた大型の家具・家電が多く残っている傾向があります。特に2階からの搬出は人手と時間がかかるため、搬出経路の条件は費用に直結します。
仏壇・神棚の供養
一軒家では仏壇や神棚を祀っているご家庭が多く、これらの供養を希望する場合は別途費用が発生します。供養費用は1万〜5万円程度が一般的です。事前に「供養の対応が可能か」を業者に確認しておくとスムーズです。
建物の解体や売却を見据えた片付け
一軒家の遺品整理では、片付け後に建物を解体したり売却したりすることを前提に、完全に空にする必要があるケースが多くあります。この場合は、通常の遺品整理よりも徹底した搬出作業が求められるため、費用がやや高めになる傾向があります。
マンションとの費用の違い
同じ間取りでも、一軒家とマンションでは費用に差が出ることがあります。それぞれの特徴を整理しておきましょう。
一軒家が高くなりやすい理由
- 庭・物置・ガレージなど屋外スペースの荷物が加わる
- 屋根裏、床下収納など収納箇所が多い
- 長年住んでいるケースが多く、荷物の総量が多い
- 仏壇・神棚の供養が必要になることが多い
- 建物を完全に空にする必要がある場合がある
マンションが高くなりやすい理由
- エレベーターのない高層階は搬出に手間がかかる
- 搬出経路が狭く、大型家具の運搬に制約がある
- トラックの駐車スペースが確保しにくい場合がある
一般的には、同じ間取りの場合、一軒家はマンションより2割〜5割ほど高くなる傾向があります。これは荷物量の差が主な原因です。
費用を抑えるための4つのポイント
一軒家の遺品整理は高額になりがちですが、工夫次第で負担を軽減できます。
複数社の見積もりを比較する
遺品整理の費用は業者によって大きな差が出ることがあります。少なくとも2〜3社から見積もりを取って比較することが、適正価格で依頼するための基本です。最近では写真を送るだけで概算見積もりが届くサービスもあり、忙しい方でも手軽に比較できます。
無理のない範囲で事前に仕分けする
貴重品や思い出の品、相続に関わる書類などを先に仕分けしておくと、業者に依頼する作業量が減り、費用の節約につながります。ただし、一軒家の荷物量は膨大になることが多いため、無理は禁物です。体力やお気持ちの余裕がある範囲にとどめましょう。
買取対応のある業者を選ぶ
一軒家には骨董品、古い家電製品、農機具、貴金属など、買取の対象になるものが眠っていることがあります。買取対応のある業者であれば、買取額を整理費用から差し引いてもらえるため、実質的な負担を軽減できます。
追加料金のない業者を選ぶ
見積もり時と実際の請求額が異なるトラブルは、遺品整理業界では残念ながら少なくありません。「追加料金なし」を明示している業者を選ぶことで、予想外の出費を防ぐことができます。
一軒家の遺品整理でよくある質問
庭や物置の片付けも対応してもらえますか?
多くの業者が対応しています。ただし、見積もりに含まれているかどうかは業者によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。庭木の伐採や大型の園芸設備の撤去は、別途専門業者が必要になる場合もあります。
空き家になった実家の遺品整理はいつ頃がいいですか?
期限のある賃貸と異なり、持ち家の場合は時間的な余裕があるケースが多いです。ただし、空き家の状態が長く続くと建物の劣化が進み、近隣トラブルの原因にもなりえます。四十九日の法要後から数か月以内を目安に着手される方が多いようです。
見積もりだけでも依頼できますか?
もちろん可能です。写真を送るだけで概算見積もりが届くサービスであれば、現地を訪問する手間もなく、気軽に費用感を把握できます。まずは金額だけ知りたいという段階でも、遠慮なく相談してみてください。
まとめ
一軒家の遺品整理費用は、2DKで12万円程度から、5LDK以上で100万円程度までと幅があります。庭・物置・ガレージなどの屋外スペースや、仏壇の供養など、一軒家特有の要素が費用に上乗せされることを理解しておくことが大切です。
費用を抑えるためには、複数社の見積もり比較と、追加料金のない業者を選ぶことが基本です。写真を送るだけで見積もりが届くサービスを活用すれば、遠方にある実家の整理でも、自宅にいながら手軽に検討を進められます。
大切なご実家の整理は、ご遺族にとって大きなご負担です。費用面の不安をできるだけ解消して、安心して進めていただければと思います。


