- 相続の確認を先に行い、その後に遺品整理が正しい順番
- 遺品整理前に確認すべき3つのこと(遺言書・相続放棄・財産)
- 相続手続き完了まで捨ててはいけない書類一覧
- 相続手続きと遺品整理を並行して進める10ステップ
親や家族が亡くなった後、遺品整理と相続手続きを同時に進めなければなりません。しかし、遺品整理を先に進めてしまうと、相続上のトラブルにつながるケースがあります。
この記事では、遺品整理と相続手続きの関係、どちらを先にすべきか、進める際の注意点を解説します。
遺品整理と相続手続き、どちらが先?
結論から言えば、相続に関する最低限の確認を先に行い、そのうえで遺品整理を進めるのが正しい順番です。
理由は以下の通りです。
- 遺品の中に相続財産が含まれている可能性がある
- 相続放棄を検討している場合、遺品を処分すると放棄できなくなる恐れがある
- 遺言書が遺品の中に紛れている場合がある
遺品整理前に確認すべき3つのこと
1. 遺言書の有無
故人が遺言書を残しているかどうかを最優先で確認しましょう。遺品の中に遺言書が紛れている可能性があるため、書類関係は慎重に確認する必要があります。
- 自宅の金庫や仏壇周り、書斎を確認
- 公正証書遺言の場合は公証役場に照会
- 法務局の自筆証書遺言書保管制度を利用していないか確認
封がされた遺言書を勝手に開封すると過料が科される場合があります。発見したら家庭裁判所で検認手続きを行いましょう。
2. 相続放棄の可能性
故人に借金や負債がある場合、相続放棄を選択する可能性があります。相続放棄の期限は「相続を知った日から3ヶ月以内」です。
相続放棄を検討している場合の注意点:
- 遺品を処分・使用すると「相続を承認した」とみなされる可能性がある
- 明らかなゴミの処分は問題ないとされるが、判断が難しい場合は専門家に相談
- 相続放棄を決めてから遺品整理の方針を決める
3. 相続財産の把握
遺品の中に含まれる相続財産を把握しておく必要があります。
主な相続財産になり得る遺品:
- 預金通帳・キャッシュカード
- 有価証券・株式関連書類
- 不動産の権利証
- 保険証券
- 貴金属・骨董品
- 車検証(自動車)
遺品整理で捨ててはいけない物
相続手続きが完了するまで、以下の物は処分せずに保管しましょう。
| 保管すべき物 | 理由 |
|---|---|
| 金融関係の書類(通帳・証書・カード) | 財産の確認・名義変更に必要 |
| 不動産関連書類 | 相続登記に必要 |
| 保険証券 | 死亡保険金の請求に必要 |
| 年金関連書類 | 未支給年金の請求に必要 |
| 契約書類(賃貸・ローン等) | 解約・名義変更に必要 |
| 確定申告関連書類 | 準確定申告に必要 |
| 遺言書 | 相続手続きの根拠 |
書類は「不要かもしれない」と思っても、相続手続きが完了するまで一箇所にまとめて保管しておくのが安全です。
相続手続きと遺品整理を並行して進める手順
以下の順番で進めると、スムーズかつ安全です。
- 死亡届の提出(7日以内)
- 遺言書の確認
- 相続人の確定(戸籍の収集)
- 相続財産の調査(遺品の中から金融・不動産関連書類を分別)
- 相続放棄の判断(3ヶ月以内)
- 遺品の仕分け(相続財産と一般の遺品を分ける)
- 一般の遺品の整理・処分
- 遺産分割協議
- 各種名義変更・解約手続き
- 相続税の申告(10ヶ月以内、該当する場合)
遺品整理業者に依頼する際の注意点
相続に関わる遺品の取り扱いについて、業者に以下を伝えておきましょう。
- 書類関係は処分せず、すべて依頼者に引き渡してほしい
- 貴重品(貴金属・現金・有価証券)は別途保管してほしい
- 買取を行う場合は、事前に相続人全員の同意を得ておく
信頼できる業者であれば、遺品の仕分け時にこうした配慮を自然に行ってくれます。まずは写真を送って見積もりを取り、対応の丁寧さを確認してみましょう。
まとめ
遺品整理と相続手続きは切り離せない関係にあります。まず遺言書の確認と相続放棄の判断を行い、書類や貴重品を保管したうえで遺品整理を進めるのが安全な進め方です。
判断に迷う場合は、専門家(弁護士・司法書士・税理士)に相談しましょう。遺品整理そのものについては、LINEで気軽に相談できるサービスを活用すれば、自分のペースで進められます。



